ムダ話

2004年8月1日 音楽
ムダ話、ただのムダ話
議論(アーギュメンツ)、協定(アグリーメンツ)
助言(アドバイス)、回答(アンサーズ)
明瞭(アーティキュレイト)なる告知(アナウンスメンツ)
全てはムダ話
     (KING CRIMSON“ELEPHANT TALK”)


8月最初の日曜日は買い物になる。
転職も決まり、気も良くしていたので尚更だ。
しかし朝の9時頃、会社の部長が寮にやってきてこう言った。
「今から13時まで電気工事で落ちるから」

…は?
まだシャワーも浴びてないですよ。
‥という間に停電(笑)
冷凍庫に入っているアイスを慌てて食べ、
冷水で頭を洗い、そそくさと出掛けることに。

仕様がないのでマックで朝食。
その足で心斎橋へGO!!
恒例の心斎橋〜アメ村〜難波〜日本橋〜天王寺コース。
その中で、2枚のCDとギターの弦と本3冊をゲッツ。

一枚目は、
ASSAULT ATTACK(黙示録)/
MSG(マイケル・シェンカー・グループ)/1982年

これを買った行きつけの中古CDショップには、DIOの“アングリー・マシーン”もあって、ちょっと悩んだ。
が、今回は“神”マイケル・シェンカーとグラハム・ボネットの共演を愉しむとしよう。

で、この「黙示録」。
正直…凄いとは思うが、“神”というほどの強烈さはなかったなぁ。
他のマイケル・シェンカー作品を知らないのであまり言えないが、
“神”の信者になるとトコトンはまるんだろうなぁ‥という感じ?
そういう意味ではリッチー・ブラックモアやジミー・ペイジといった“イメージ先行”タイプのギタリストかも知れない。

肝心のグラハム・ボネットは、期待通り!!良かった。
RAINBOW時代と変わらないパワー・シャウターだったし、アルバム全体としても浮いた感じはなかった。
グラハム時代のMSGはこの一枚で終わるのであるが、何とも残念である。

二枚目は、
SLEEPLESS〜THE CONCISE KING CRIMSON/
KING CRIMSON/1993年

…今回はこっちが本命。
月に2回くらい、無性に聴きたくなる魔性の音楽。
プログレッシヴ・ロックの王者、キング・クリムゾン。
その1969〜1984年の活動のベスト盤である(ちなみに途中3回もの解散があるも、今も存続している)。
もっともこのバンドはヒット路線の曲など一切ないし、何をもってベストにするのか甚だ疑問だが、
オレ自身、全部のアルバムを持っていなかったので有難く買わせて頂きましたm(__)m

相変わらず聴いた後のこの脱力感、ブルーな感じ。
人間の本質を引きずり出される難解至極なサウンドがそこにはある。
久々に“21世紀のスキッツオイド・マン”を聴いたが、
1969年のデビューにしてこの曲は、この時点でBEATLESもLED ZEPPELINも届かない域に達していたと思う。
メロトロンやブラスを用いた独特のサウンドは今聴いても懐メロとはとても呼べない異様さがある。

キング・クリムゾンは一度は試聴でもいいから聴いてみて欲しい。
爽快感も何もなく、むしろ落ち込むか、鳥肌が立つしかないが、
音楽っちゅーもんの奥深さ、可能性は感じることが出来る。
オレも今まで聴いてきた音楽の方法論と全く違うアプローチに打ちのめされた。
ロックにマンネリ化を感じたときに聴くと効果絶大だ。
あと副作用として、このサウンドを聴いた後にテレビを観ると、とても幸せな気分に浸れます(笑)

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