日曜日の平城京

2004年7月4日 旅行
目が覚めたのはアメリカ村のネットカフェだった。
10時間パックでゆったり10時辺りまでぼんやりテレビを観たり、本を読んだり、遅い朝食を取って日曜日を満喫していた。
いつもならそのまま心斎橋の楽器店を巡ったりするのだが、少し音楽から遠ざかりたかった。
いつもは行けない何処かに行きたいと思った。

近鉄難波に着いた時、『奈良に行こう』と思った。
理由はなかったが奈良がいいと思った。

電車内でウトウトしているうちに奈良に着いた。
景色を観るのを忘れたのを悔やんだが、電車の揺れが眠気を誘ったのだろう。

数年前にも奈良に行ったことがあった。
その時も理由もなく、気ままに出掛けた記憶がある。
もしかしたらその時もちょっとした傷心だったのかも知れない。
そういえば、いい就職先がなくて悩んでたっけ(笑)

奈良はひたすら暑かった。
いや、日本全体暑かった。
後で知ったが大阪は35℃だったらしい。

奈良公園を気ままにブラブラと歩き、東大寺。
500円を払い、虜遮那大仏を拝んできた。
なぜか心が安らぐのを感じた。
平城京の人達はこの像に何の思いを託したのだろう。
何年もかけて築いたこの像に。

正倉院にも行きたかったが、暑さで体力が限界だった。
帰りは巡回バスでJR奈良に行き、天王寺へ。
ここでまた音楽熱が戻ったのか、CDを衝動買いしてしまった。

部屋にようやく着き、たいしたこともしない内にバッタリ死んでしまった。
でも久々に深い眠りに就けた気がする。