鬱憤晴らしに一気に4枚のCDアルバムを買った。

『ANTHOLOGY』YNGWIE MALMSTEEN/2000年
『COME HELL OR HIGH WATER』DEEP PURPLE/1994年
『VAN HALEN3』VAN HALEN/1998年
『TMG1』TAK MATSUMOTO GROUP/2004年

‥比較的最近のアルバムも買うようになってるのは、
過去に捉われない思考というより、最近の音作りを知りたいという理由の方が大きい。

不評だから買わない方がいいという『VAN HALEN3』だが、
ゲイリー・シェローン期のVAN HALENを知りたいという欲求には勝てなかった‥中古で500円だったし(^^;
で、聴いてみたが確かにVAN HALENとしては異色ではあった。
だが、それほど悪いとも思わなかった。
エディ・ヴァン・ヘイレンがこれまでにないくらいのギターのトーンにこだわっている感じがしたし、これはこれでいいんでないの。
サミー・ヘイガー期のポップ路線か、デヴィット・リー・ロス期の無骨なハードロック路線とはまた一味違うゲイリー期。
それは短命だったが、短命ゆえオレは許す(笑)

イングヴェイ・マルムスティーンの『ANTHOLOGY』は当時の新曲3つを含めたベストみたいなものだ。
1曲目に未発表のカヴァー曲があるのだが、なんとこれがアバ!!
意外すぎるが、聴いてみれば「あ〜なるほど」のインギー風味の逸品になっております。
この人は誰のカヴァーをしてもいいんだ、ある意味無敵。
あと個人的興味として“RISING FORTH”のライブバージョンが収録されていて、
ジョー・リン・ターナーかな?と期待していたが、マッツ・レヴィンのバージョンでがっかりしたという話。

深紫の『COME HELL OR HIGH WATER』は前から欲しかったライブ盤で、中古だがようやく発見できたので予定外の即買となった。
これは1994年の第7期メンバーによるもので、このツアーの途中で突如リッチー・ブラックモアが脱退を表明、
それに伴いアルバムの副題も『リッチー・ブラックモア・ラスト・パフォーマンス』となっている。
なぜ日本公演を残して途中でリッチーが脱退したのかは未だに謎だ。
リッチーはアルバムを日本で先行発売するくせに、日本には来たがらない(しかも来日でのプレイは手抜きという話もある)。
それはともかく、このアルバムはそういうギスギスした関係が見られる‥と思いきや、意外に充実した内容になっている。
ミックス段階の話だが、ギターの音が若干控えめになっており、ジョン・ロードのキーボードがfutureされてバンド全体の音のまとまりがとても良い。

最後の一枚は、TMG(TAK MATSUMOTO GROUP)。6月にリリースされた新作だ。
TMGはB’zの松本孝弘が始めたソロ・プロジェクトで、これはバンドのメンバーが車内で掛けていたのを聴いて買ってみようと思った。
‥というかコピーしようという話だし(^^;
それより何より、voがエリック・マーティン(MR.BIG)というのが購買の決め手となった。
このアルバムの場合、やはり稲葉浩志とエリック・マーティンの違いが一番のポイントだと思う。
コンポーザーは基本的には松本孝弘、ベースは元ナイト・レンジャー、ドラマーも世界的なメンバー揃いとあって、音には充分満足している。
ベースの『なんだかわからないが、ぶ厚いベース(笑)』が、タイトなドラムと合っている。
松本孝弘のギターは‥これはもう文句ナシ!!上手い!!
‥だから問題はメロディと歌になってくるわけだ。

個人的な見地で言うならば、B’zよりこっちの方が断然オレ好みだ。
松本孝弘の曲はモロ洋楽なので、実際に本物とやってしまえばその方が雰囲気が出ているように思える。
しかし逆に“日本”というキーワードにこだわり続ける稲葉浩志という存在(と個性)がB’zの今日の地位を気付いたという点も無視できない。
その辺りをオーディエンスがどう判断するかだ。

エリック・マーティンのvoは正直80%位の出来だと思う。
MR.BIGのハードロック路線から随分時間も経っているからか、パワフルさに少し物足りなさを感じるのだ。
それにMR.BIGにしてもエリック本人にしても、基本的な路線はブルーズ・ロック。
今回のTMGのサウンドに100%マッチしているかというと微妙な所だ。
親日であること、またはエリック自身の今後を見据えた上でのTMG参加だったと思うが、稲葉浩志のシャウトと比べられると日本では苦しい戦いかも知れないとオレは予想している。

でも、エリック・マーティンはいいよ〜(〃▽〃)
だから好みの問題だってば(笑)

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