知らなさ杉

2004年10月20日 音楽
数年前はバンドをしている人と話すのが、
自分の知識のなさを露呈するみたいで結構緊張していた。
そうした思いがギターマニアへの道にもなり、
ジャンル限定ではあるがディープな道へのきっかけにもなった。
70年代のロックに絞っても知らないことはまだまだ多いし、
そのサウンドを聴いて驚かされることも少なくない。

1960年代後半〜70年代は、今から30年も前の話ではあるが、
ロックというジャンルに於いては創世記ともいうべきアイデアの時代であり、
現代ロックはそのサウンドをデジタル化したに過ぎない。
むしろ現代音楽はメディア発信を視野にいれ、わかりやすさを求められている点もあるので、
音楽そのものの深み(悪く言えばマニアック度)は70年代の方がある。
善し悪しの問題ではなく、時代の流れがそうなっているということだ。

先月は70年代プログレッシヴ・ロックバンド、
KANSASの完成度に改めて驚かされた。
決して電車の中で聴くような音楽ではないが、
テレビの放送時間枠内に収まらないような音楽ではあるが、
スーツを着てコンサートに行きたくなるような、
ドラマ性と音楽の質にトコトンこだわったバンドなのである。

次のターゲットはマイケル・シェンカーにしようと思っている。
ギタリストからは「神」といわれている人だ(年々ダメポとの噂もあるが)。
MSG(マイケル・シェンカー・グループ)のアルバムを一枚(“黙示録”)持ってはいるが、正直「神」とまでは思わなかった。
だが妙に気になる存在というか、もう少し聴けばわかるような気もする。
というわけで「神」の領域に挑戦だ。
マイケル・シェンカーと紐解くにはMSGは当たり前として、
UFO(ユー・エフ・オー)も聴く必要があるように思える。
UFOを一大メジャーにした直後の謎の失踪や、
MSGと行ったり来たりする「神」の謎の行動は一体何なのか、実に面白そうではないか。

余談だが、UFOは2003年再始動に際してドラマーはなんとジェイソン・ボーナムを起用している。
LED ZEPPELINのドラマー、故ジョン・ボーナムの息子だ。
これの何が面白いか‥は書かないが、興味がある人は調べてみてほしい。

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