アメリカ大統領選挙は結局長期戦にもつれることなく、
前回の汚名を果たす形でブッシュ候補が再選となった。
オハイオ州の一件で縺れなかったのはケリー候補の懸命な判断ゆえで、そこは高く評価したい。

日本の左翼的なメディアがケリーの勝利を願っていたのか、
そちらよりの報道を繰り返す中で、実際には差がついていた事実。
報道は特に注意しなくてはならない、日本国民もよくわかっただろう。

ブッシュの失政云々はひとまず置くとして、
政治力ではケリーを大きく凌駕していた。
ケリーは都市部では優勢だったゆえに、メディアは互角もしくは優勢を報道していたのもわからないでもない。
日本でいえばケリーは東京、大阪、愛知辺りは押さえていたが、
東北、四国では全敗していた‥という感じだろうか。

アメリカは常に戦争の歴史の繰り返しで成り立ってきた国だが、
逆に国内では常に反戦派との激しい戦いをも繰り返している側面がある。
日本国民が一致団結して立ち上がった大東亜戦争(敢えてこう書く)とは違い、
アメリカはいつの時代も一致団結しないで戦ってきた国だ。
常に国内世論が2つに分かれているのがアメリカの国政であり、文化といってもいいかもしれない。
その根幹はやはり“自由”というキーワードがあるわけだが、
日本人のオレには理解しがたい部分でもある。
自由ゆえに911のような映画も容認するし、それでもなお再選してしまうのだから、アメリカとは本当に不思議な国だ。

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