就職遊戯

仕事の話で申し訳ないが、
先日発注されていた会社の自分の名刺が出来上がっていた。
営業職ならば新入社員でも必携アイテムだろうが、
ほぼ100％内勤の自分にとっては非常に珍しいアイテムであり、
文句なく新入社員のオレがいつ使うねん！と思わず（心の中で）ツッコミを入れたのは言うまでもない。

今の会社は実は今月入社したばかりである。
8月に入社した会社は条件は良かったが、あまりの閉鎖的な体質に見切りを付け、試用期間中に極めて穏便に辞退させてもらったのだった。

10月、危険ではあったが無職の状態で就職活動突入。
手前味噌な話で悪いが、7社を受け4社内定をもらったのだった。
しかしそんなことはどうでもいい。
問題は条件と将来性、それが妥協した中でも随分悪かったのだ。
勿論受ける際にそれなりに選んでいるのだが、実際の話と食い違いのある企業のなんと多いことか。

ぶっちゃけ話、内定をもらったある1社は、全国に支社のあるその分野では大手企業だった。
会社が近所だったのでダメ元で応募したのだが、
書類審査〜2度の面接を乗り切り、ついに本社へ出向することに。
場違いに綺麗なオフィスで‘採用を前提とした’条件面での話になったのだった。
だが全社員給料カット云々とか転勤云々や、とにかく大手らしい実に合理的なやり口というか‥とにかく「何か違うなぁ」と思ってしまったのだ。
正直、その会社に行こうと思っており、前日には別に採用の決まっていた1社を蹴っていただけに、これは随分悩んだ。
イメージで会社を選んではいけないのだろうが、
どうしてもその会社に勤めている自分が想像出来なかったのだ。

‥結局、部屋でのた打ち回りながら辞退した。
もう一生あんな会社には採用されないと本気で思った。

就職活動もその件で疲れてしまい、やる気がなくなってしまった。
それでしばらくバイトでもしながらボチボチ探そうと思い、
応募したのが今の会社なのだから人生の展開はホントわからない。

さて、今日は作業能率を上げる為の試行錯誤で一日を潰してしまった。
ISO取得に伴う様々な書類とミーティング、
業界の知識と資格取得の為にも膨大な脳細胞を使わねばならない。
今までにないほど難解だがやりがいのある仕事。
オレはこーゆーのを待っていた。

趣味も仕事も目指す地点があってこそ。
試行錯誤のない惰性の中では仕事はただの作業になるし、
趣味に至っても自分のキャパシティを拡げられないようでは
ボケ老人が日がな一日テレビに突っ込んでいるのと同じ。

そしてこれは持論だが、
惰性に溺れた人間は早く死ぬ。
間違いない。