lefty in the right

2005年4月21日 音楽
君のモノクロームの淋しさを
一瞬に変えていく 僕を見つけて
一瞬に訪れる 理由を見つけて
いつだって少しだけ解けない謎がある
不思議さ everything around you
   (YOUNGER THAN YESTERDAY〜迷宮の少年たち/L⇔R/1992)


邦楽嫌いのオレだが、幾つか例外もある。

今となっては音沙汰もあまり聞かなくなったが、
オレはL⇔Rの大ファンなのである。
もう解散後10年近く経ったと思うが、未だに聴くし、今でもゾクゾクするバンドの一つだ。

このバンドの不幸は、売れてしまった後のあまりに商業的なポップサウンドにある。
事実、オレが好むのは初期、キーボード奏者の嶺川貴子が在籍していた時代の音だ。
この4人時代のL⇔Rは独特の洋楽臭さと合わせ、実に個性的なサウンドを構築していた。
今思えば、あのサウンドは早すぎたか遅すぎた感もある。
3人になったL⇔Rが時代にサウンドを合わせたことがヒットに繋がったわけだが、それがバンド生命を縮めてしまったのはファンとして複雑だ。
解散前の2枚のアルバムの楽曲は、作曲したメンバーの主張が出すぎていてまとまりが全然なく、今までバンドの個性を担っていた洋楽臭さも全くなくなっているのだ。

売れたバンドには売れるバンドなりの苦労があり、
その重圧につぶされ消えていったバンドは星の数ほどいる。
プロである以上、ビジネスになるのは宿命だが、
音楽は芸術でもある以上、そこら変の配慮もして頂きたいものだ。

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